導入事例(株式会社誠和様 インタビュー)

株式会社誠和様

株式会社誠和様

ハウス栽培・施設園芸の環境をコントロールする装置やシステムを製造。作物の収穫量や品質アップをはじめ、流通・販売までトータルで提案し、魅力ある農業社会づくりを目指しています。

お話をうかがった人

経営企画部 システム企画課 課長
江本崇司さん


経営企画部 事業企画課 課長
加座健士郎さん

天候による需要予測は販売を考える上で重要なファクター

▼ハウス内のモニタリングシステム「プロファインダー」

ハウス内のモニタリングシステム「プロファインダー」

Q.日本気象協会の商品需要予測サービス「売りドキ!予報」を導入したいきさつを教えてください。

江本さん 我々が展開している既存の商品に「プロファインダー」という製品があります。センサーでハウス内の温度、湿度、二酸化炭素濃度、日射量をモニタリングし、作物の生育に最適な環境づくりをするためのモニタリングシステムです。さらに「プロファインダークラウド」というクラウドサービスに加入することで、どこにいてもスマホやタブレット、パソコンなどで測定したデータを見ることができたり、作物の生育状況を入力して、データとして蓄積することも可能です。

このサービスを利用している農家では、作物の収穫量も品質も向上しました。しかし農作物は売るタイミングや地域によって値段が大きく変わります。どんなに品質がよくても、すでに十分に供給されているところに売ろうとすれば、価格は下がってしまいます。そのため、どうすれば適正な価格で、ムダなく販売し、農家の収益を上げることができるのかという課題が出てきました。それを解決するためには、需要と供給のバランスの取れたところに販売できたらいいのではないかと考えたのです。

必要な場所に必要な量を運べば、適正な価格で取引されるだけでなく、売り残しも減らせるのでフードロスの削減にも貢献できます。そのために、消費者が求めるタイミングを知る方法、つまり需要予測について日本気象協会に相談をしたのがはじまりです。

日本全国11エリア10日先までの気温と需要を共有

▼実際の需要予測画面

実際の需要予測画面

Q.日本気象協会からどのようなデータを受け取っているのでしょうか?

江本さん 札幌から福岡まで、全国11エリアの毎日の需要予測「売りドキ!予報」データを10日先までいただいています。もうひとつは週1回の長期の気象予報のデータです。これをグラフ化し、「プロファインダークラウド」を契約している農家の方々が、ハウス内の環境と同じように、クラウドサービスで見られるようにしています。
農家は作物を販売する地域が複数にわたることもあるため、いくつかのエリアの需要予測を見比べて販売先や出荷量の計画を立てやすいように、日本気象協会からいただいた「売りドキ!予報」データをカスタマイズして使っているんです。

現在、このサービスは実証実験の最中で、農家の方々からの意見をヒアリングして反映させることもあります。例えば全国11エリアの需要予測のグラフをすべて表示させることもできますが、販売先が限られたエリアだけ、という場合は、表示させるエリアを利用者が自分で選択することもできるようになっています。

スーパーのバイヤー、レストランとの交渉に利用し、
廃棄ロス削減を目指す

Q.農家の方々はこのサービスをどのように活用するのでしょうか

江本さん 小規模な地元スーパーのバイヤーや、レストランのオーナーと直接やりとりをしている農家の方々は、具体的な需要予測のデータがあると価格や量の交渉がしやすくなります。また購入者も、説得力のあるデータをもとに品質のいい青果を適切な時期に入手できれば、材料をムダにせずに廃棄ロスを減らすことができます。

▼加座さん

加座さん

加座さん さらに当社では、「ブルーマーケット」という青果専門のECサイトを立ち上げ、生産者と飲食店などのプロの購入者をつなぐ取り組みをスタートさせました。このサイトにも需要予測の機能を盛り込み、トマトをはじめ、キュウリやイチゴなど、施設園芸を代表する10品目の需要が2ヶ月先までわかるようになっています。
一般的なECサイトでは、出品されたものに対して買い手がつくという流れですが、「ブルーマーケット」では、購入者も長期の需要予測を参考に、時期や量、価格を提示しつつ「こんな野菜がほしい」とリクエストもできるんです。

農業を魅力的な産業にするために、
作り手のこだわりがビジネスとして成り立つ仕組みを作る

▼江本さん

江本さん

Q.今後はどのように活用シーンを広げていきたいですか?

加座さん レストランなどの飲食店は購入した野菜や果物を調理してお客様に提供します。そのため、将来的にはその青果を使った料理の需要予測を提案できたら、と考えています。それができれば飲食店だけでなく、スーパーの惣菜部門の仕入れにも活用できるかもしれません。

江本さん 有名な大産地ではなくても、本当においしい野菜や果物を作る農家はたくさんいます。作り手のこだわりがビジネスとして成り立つ仕組みができれば、農業をやってみたいという人も増えるでしょうし、農業はもっと魅力的な産業になるはずです。そのためにも、これからも需要予測を活用しながら、ムダのない生産・流通・消費を目指していきたいですね。

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